年齢を重ねると、白髪はなぜ生えてくるのでしょうか?また、若白髪でも白髪が多く生える人もいますが、そのカギを握るのが「メラニン色素」です。

「メラニン色素」をほとんど含まなくなってしまうと、髪が、白髪となっていきます。
黒髪と白髪の違いとは
黒髪と白髪の違いは見た目では一目瞭然ですが、そのなかみはなにがちがうのでしょうか?
髪に色がついているかどうかですが、人種によっては、黒髪やブロンド、ブラウンヘアーなどいろいろですよね。
髪の毛は3つの層からできているので、次の3つの層を確認してください。
- 外側・・・キューティクル
- 内側・・・コクテックス
- 中心・・・メデュラ
一番外側のキューティクルは、画像などでよく見かけるウロコ状をしています。その内側のコルテックスは水分を含んでいて、メラニン色素が粒状になっています。一番中心の部分はメデュラと呼ばれていて少しのメラニンや空気が含まれています。髪1本でも複雑な構造になっているのがわかりますね。
この内側のコルテックスのメラニン色素の種類や量で髪の色が決まります。黒髪はユウメラニン(赤褐色)が多く、白髪はメラニンがほとんどと言っていいほどないので白く見えます。メラニンは髪だけでなく、皮膚に多い人は色黒で少ない人は色白になります。
メラニンは若い時はたくさん作られるので髪も黒いですが、年齢とともに生成が少なくなってしまうので髪の毛が灰色や白になってきます。
白髪になる原因はメラノサイトが少なくなっているかなくなっている
メラノサイトがメラニン色素を作るには、チロシナーゼという酵素の働きがとても大事なのです。このチロシナーゼが加齢やストレスなどの原因で減ってきてしまうと、メラノサイトの機能が低下して、メラニン色素は作られなくなり、結果として、色が付かないままの白髪が生えてくるというメカニズムです。
なかには、メラノサイト自体が何らかの原因でなくなってしまうこともあり、この場合も白髪になり、若白髪がこの症状なのかもしれません。
いずれにしても、メラノサイトの消失やチロシナーゼの減少がなぜ起こるかについては、まだ今のところ完全には解明されていません。ストレスや食生活の乱れなどが影響して、メラノサイトがなくなるとも言われていますが、この立証はされていないので、なんとも言えません。
年齢が高い人でも白髪から黒髪に戻ったという人もいるので、本当の白髪になる仕組みはまた別の流れがあるのかもしれません。
チロシナーゼが白髪を減らすカギ?
「メラノサイト」が髪の色のもとである「メラニン色素」を作るのを促す酵素なので、この酵素がなくなってしまったり少なくなるのは悪影響となり白髪が増える大きな原因です。
メラノサイトを増やすためには、酵素と太陽光が主な要素としてメラノサイトが生まれるので、たんぱく質をしっかりとって、朝10時までの太陽からの日光を浴びるというのがよさそうです。